顎関節症について

顎がなる、口があかない、顎が痛む・・・は顎関節症の三大症状。若い女性に
多いといわれていますが原因は様々です。そこで症状や原因、治療方法をまとめてみました。

顎関節症の症状

  • Ⅰ 顎が痛む:
  • 顎関節やこめかみの痛み。口の開け閉め、食べ物を噛む時など
    顎を動かした時に痛むのが特徴。顎の動きに関係なく痛む 場合は他の病気の可能性が高い。

  • Ⅱ 口を大きくあけられない:
  • 通常は縦に指3本(40~50mm)分が口に入るが指が2本分もしくはそれ以下しか入らない。
    いきなり口が開きづらくなる場合とだんだん開きづらくなる場合がある。

               
  • Ⅲ 顎を動かすと音がする:
  • 顎を動かすと耳の前あたりで「かくかう「みしみし」「ジャリジャリ」と音がする。
    症状が音だけなら顎関節症予備軍といえるが治療の必要はないと言われている。


  • Ⅳ 咬み合わせに違和感がある:
  • 顎関節やその周囲の筋肉に問題があると、顎の動きに変化が生じ咬み合わせが変化してしまうことがある。
    急に咬み合わせが変わった様に感じるときは顎関節症の疑いがある。 


  • Ⅴ 口を完全に閉じることができない:
  • 稀に顎の関節の構造の異常により上下の歯の間に隙間ができて口が完全に閉じられなくなる。

           
  • Ⅵ その他の症状:
  • 顎の他にも体全体に様々な症状がでることがある。

  • (例)頭痛・首や肩、背中などの痛み
  • 耳鳴り
  • 難聴
  • めまい
  • 目の疲れ
  • 流涙
  • 舌の痛み
  • 味覚異常
  • 口の乾燥感四肢のしびれ
  •             

    顎関節症の原因

  • Ⅰ ブラキシズム:
  • 食いしばりや歯ぎしりで上下の歯が高い頻度で接触していると
    筋肉を緊張させ顎関節に過大な負担をかけることになるので顎関節症の症状がでてしまう。


  • Ⅱ ストレス:
  • 日常生活の中でのストレスや緊張は、筋肉を収縮させ(緊張させ)るためブラキシズムが発生しやすい。


  • Ⅲ 片噛み:
  • 左右どちらか一方でばかり噛む癖があると片側だけに大きな負担をかけることになるので顎関節症の症状がでてしまう。


  • Ⅳ 顎や筋肉に負担をかけてしまう癖:
  • うつ伏せ寝や頬杖なども片側だけに圧力がかかるので顎関節症の症状がでてしまう。
    またスポーツなど何かに集中している時などに食いしばる癖がある人が多い。


  • Ⅴ 悪い咬み合わせ:
  • 歯並びの悪さが原因で部分的に力がかかることによって顎関節症の症状がでてしまう


    顎関節症の治療方法

  • Ⅰ 認知行動療法:
  • ブラキシズムや片噛みなどの癖など顎関節症の原因を本人に自覚してもらいそれらを取り除くようにさせる。


  • Ⅱ 物理療法:
  • 痛みの軽減のため患部を温めたり冷やしたりする。


  • Ⅲ 運動療法:
  • 開口や顎を動かす訓練をしたり、顎関節の周囲の筋肉をマッサージする。


  • Ⅳ スプリント療法:
  • いわゆるマウスピースを装着して顎関節や筋肉への負担を軽減させるとともに、
    歯ぎしりや食いしばりでの上下の歯の接触を抑える。


  • Ⅴ 薬物療法:
  • 痛みが強い場合は薬で炎症を静めたり、筋肉が痛みで固まっている場合などは筋弛緩剤を用いたりすることもある。
    またストレスなどで歯ぎしりや食いしばりをしている場合はそれを抑えるために睡眠薬や抗不安剤、抗うつ剤を用いることもある。


  • Ⅵ 外科療法:
  • 以上の治療で症状が改善されない場合は外科的な治療を行うこともある。



    少々長く書いてしまいましたが、実は顎関節症は生活習慣が影響していることが多いと思います。
    そこでまとめの意味も込めて自分は顎関節症かもと思われている方は以下のことに注意してみてください。

  • 歯を接触させない:
  • 日中に無意識の内に歯ぎしりや食いしばりをしているかもしれない方は意識して上下の歯を接触させないよようにしましょう。
    それが中々難しい場合は舌で上の前歯の裏側をなめるようにすると必然的に上下の歯が離れるようになります。


  • 硬いものは食べない:
  • 顎関節症の症状がある時はしばらく硬いものは食べなようにして顎や筋肉に負担をかけないようにしましょう。


  • 口を大きく開けない:
  • ②と同様に顎や筋肉に負担をかけないためです。食べ物を小さく切ったり、あくびなどにも注意しましょう。


  • 冷湿布、温湿布:
  • 痛みが強い時は冷湿布、ただし冷やしすぎると血流が悪くなるため痛みが増大することがあるので注意。
    慢性的な痛みの時は温湿布が有効です。


  • マッサージ:
  • 顎の筋肉が痛むときはこめかみの辺りから頬にかけてマッサージすると血流が良くなり痛みが軽減されることがあります。
    ただし強くマッサージしすぎると弱っている筋肉をさらに痛めてしまうので注意しましょう。


  • 良い姿勢を保つ:
  • 立つ姿勢や座る姿勢も大事です。姿勢が悪いと顎の位置も悪くなるためです。また寝る姿勢も仰向けで寝るようにしましょう。
    更には枕の高さも大事です。高すぎず、低すぎずが理想です。具体的には自分の拳の横幅ぐらいの高さが良いそうです。


  • 全身運動:
  • 歩いたり水泳をするなど適度な運動は血流が良くなり、更には気分転換やストレスの解消にもなります。
    が、あまり激しい運動は食いしばり等の原因となりますので程々にしましょう。





    医院情報

    診療時間 診療時間 ※日曜、祝祭日は14:00まで、土曜は16:00までです。 ※水曜は休診日となります。
    所在地 東京都文京区小石川1-17-1-B204(クィーンズ伊勢丹上)
    最寄り駅 都営地下鉄三田線・大江戸線「春日駅」
    都営地下鉄南北線・丸ノ内線「後楽園駅」
    TEL 03-5803-4182
    診療項目 一般歯科・小児歯科・矯正歯科・口腔外科・審美歯科・インプラント